九州の宿に泊まる

このブログは福岡・佐賀・熊本の地域に特化し、さらに食事・お風呂をメインに紹介していきます。そのため素泊まりの紹介はなく、部屋風呂・シャワーのみの宿も登場しません。  

古くからある貸切風呂がある宿 名水の宿 宝珠屋の和室(朝食・夕食付)

店名:名水の宿 宝珠屋

住所:大分県玖珠郡九重町湯坪638

番号:0973-79-2529

時間:17:30~22:30  

駐車:有

【立地・周辺施設について】

【アクセスについて】

車以外/JR久大本線豊後中村駅下車、タクシー30分、又はバス45分
車/九州自動車道経由大分自動車道~九重IC~四季彩ロード経由で30分

名水の宿 宝珠屋 の地図・アクセス情報

 場所としてはかなりの山の中にあり、車によるアクセスが前提の立地となっています。最も近い駅である豊後中村駅から車で30分程度かかり、バスも一番近い駅である豊後中村駅から九重町コミバスに乗って約40分かけバス停「筋湯」で降り、そこから徒歩10分程度となっています。

 道中も結構な山を抜けていくため「あれ、この道で合ってるんだよね?」と不安になりながらのアクセスとなります。常にナビをつけていないと不安になるため、ナビ前提のマップです。

 周辺に飲食店や歓楽街もなく車通りも少なく人が出歩かないため、夜は人の声がほとんどしないくらい静かです。そのため都会の喧騒やうるささから離れてのんびりしたいといったときにおすすめです。周辺に光を発するものがほとんどなく、星を見るイベントなども開催されているほどなので、夜に星空を楽しみたいといった方にもおすすめです。自分が泊まったときは天気が悪く見れませんでしたが。

【お土産処・飲食店について】

 周辺は旅館が10店舗前後が軒を連ねる旅館街となっており、戸建などもなく非常に静かな立地です。

 一方でコンビニや飲食店といった店舗もほとんどなく、買い出しを行いたい場合は旅館内のお土産屋くらいしかありません。そのお土産屋もあまり大きくないため、もし提供される料理以外で晩酌やお菓子を食べたいと考えている場合は、予め購入し持ち込みをしておくことをおすすめします。

【価格について】

 今回は土日利用の一泊に朝・夕食がついて一人辺り12,000円と貸切風呂がある宿泊としてはリーズナブルとなっています。ただしこちらの宿は1名の利用では宿泊が表示されないため、最低2名からの利用となります。

 

【設備・アメニティについて】

・テレビ
・空冷蔵庫
・冷暖房
・洗面所・洋式トイレ(ウォシュレット式)
・無料金庫

・歯ブラシ、歯磨き粉

・浴衣

フェイルタオル・バスタオルお一人様に一枚ずつご用意

名水の宿 宝珠屋 - 宿泊予約は【じゃらんnet】

 まずアメニティについてはほとんど用意されていません。浴場には化粧水とボディソープ・シャンプーが1種類にドライヤーがある程度。バスタオルも一人一枚で使いまわすスタイルとなっています。

 使い捨ての櫛やブラシ、髭剃りといったアメニティもないため、身だしなみを整えるものは自前で用意していく必要があります。部屋の設備は上記ものに加え、湯沸かしポットにお茶パックと茶菓子があります。この辺りも昔ながらの旅館ですね。

【建物について】

 建物については温水式トイレがリフォームし設置されていたりと一部リフォームしていますが、エレベーターが3人入るので精いっぱいの狭さだったり、部屋の土壁はどうしても年季が入った古さが出ていたりと、よくも悪くも古くからある旅館となっています。

 1階にはロビー・お土産屋・共用スペース・食堂があります。ただお土産場は常温系のおみやげ物のみとなるため、お土産処で部屋で楽しむ飲食物を買うのは難しそうです。そのため持ち込み前提となります。

【風呂場について】

 こちらのお風呂場は部屋にお風呂はなくシャワーのみ。その代わり男女別の大浴場が1つ。そして男女共用の露天風呂が一つと、女性専用露天風呂が一つずつ。そして檜・岩・蔵石風呂と、貸切の3種類のお風呂があります。

 この貸切風呂ですが時間指定の予約などがなく、フロントが開いている時間帯はだれも使っていなければフロントから鍵を借りて利用でき、すでに利用している人がいれば鍵がないため、使っている人が鍵を返しに来るまで利用できず、これが貸切のシステムとなっています。ちなみにフロントが締まっている時間に利用する際は貸切風呂に直接向かい、誰も使っていなければ内側から鍵をかけて貸切状態にするシステムです。ただし貸切風呂は深夜0時までの利用で、朝は明るくなれば利用可能ということです。

 今回は岩風呂と檜風呂を利用。それぞれの違いは入浴場の囲いがそれぞれの名前の素材が使われています。風呂場のサイズとしては家族3人(夫婦・子)でぎりぎりといったサイズで、一人で利用して少し広いくらいのサイズです。
 貸切風呂が宿泊プランの料金に含まれないため、周りの目が気になって大浴場が苦手・・・という方におすすめです。

【部屋について】

引用:明治創業九重の老舗温泉旅館 名水の宿|お部屋のご案内

 部屋の種類は全29室で洋室が1、和洋室が2、和室が26と多くが和室となっています。

 泊ったのは和室ですがベッドもあります。シングルベッド×2、奥にはテレビなどが備え付けられた和室があります。ちなみにベッドにはUSBポートや電源といったものはありませんので、少し離れたところで充電することとなります。

 前述したとおり部屋に浴室はなくシャワー室があるのみ。一部の部屋には浴室がありますが、自分がとまった部屋にはありませんでした。

【料理について】

 料理は夜・朝両方で利用。こちらの料理は夜・朝ともに会席で、1階による共同食事場で提供されます。

 こちらが夜メニュー。内容としては食前酒・刺身・小鉢2種・豆腐・馬刺し・豊後牛の鉄板焼き・天ぷら・ご飯・煮物・味噌汁・茶碗蒸し・デザートといった和食を中心としたメニュー。ご飯はお代わり無料となっています。

 味やメニュー構成としては年齢幅を選ばない万人受けする構成。味も奇をてらっておらず安心しておいしいといえるものばかりでした。その分凝った料理というのは出てこないため、大分や熊本の名物を普通に味わいたいという方におすすめです。天ぷらなどの揚げ物や茶碗蒸しといった冷たくなるとおいしくなくなるものは時間差で提供されるようになっており、量が多いため冷えておいしくなくなる・・・といった心配もありません。

 こちらは朝食メニュー。THE旅館の朝食です。内容としては焼き魚の切り身・明太子・岩海苔・ひじきの小皿、漬物、豆腐、サラダ、味噌汁、ごはん、しいたけの鉄板焼き、たまご(目玉焼きかたまごかけご飯に出来る)、ヨーグルトとなっています。

 朝食にこれだけがっつり食べるのはやはり泊まりに来ないと食べれないですね。もちろんこちらもご飯お代わり無料。夕食ほど派手なメニューはないものの、どれも食べるほど健康的な生活を実感させてくれるような素朴な味付けです。また左上のしいたけのバター焼きがおいしかったです。大分はシイタケが名物ですが、それでも朝にしいたけの鉄板焼きが出てくるのには驚きましたが。

 こちらのお店で印象的だったのは、料理よりも女将さんやスタッフの気遣い。常に食事の進行具合を気にしており、ご飯が残り少なくなるとお代わりを進めてくれたり、食後のコーヒーを準備してくれたりします。またお客さんの具合や年齢構成を見て席の位置を調整してくれたりと、ここはさすが老舗の気遣いだと感心させられました。

 

【このような人にお勧め・このような人には向いてない】

 

【お勧めできる人】

・喧騒がない静かな場所で過ごしたい人

・車移動で利用する予定の人

・リーズナブルに貸切風呂を利用したい人

・昔からの旅館の雰囲気をの楽しみたい人

 

【このような人には向いていない】

・アメニティを楽しみたい人

・夜は周辺の飲食店や歓楽街などで出歩きたい人

・バスや電車・タクシーなどを利用する予定の人

・バイキングを楽しみたい人